newへるす No.34
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19リー制限食でないことは、何となく皆さまもご存じでしょう。従来の食事制限は、摂取カロリーを減らす方法が主流で「忍の一字的要素」が多く含まれるものでした。それに引き換え糖質制限食は、糖質のみの摂取量を減らす方法です。三大栄養素とは、炭水化物、タンパク質、脂質のことを指しますが、その中の炭水化物こそ、糖質と同義語で呼ばれているものになります。 では炭水化物と糖質の厳密な違いは何でしょう。実は糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものをいいます。糖質にはぶどう糖や果糖、麦芽糖などたくさんの種類があり、これらは結合してエネルギー源となって筋肉や肝臓に貯蔵されます。また、糖質というと甘いものだけと考えがちですが、お米、小麦などの穀類や芋類に多く含まれるでんぷんも糖質です。 間食としてつい摘つまんでしまうおせんべいや、おかきなどもでんぷんの塊です。ですから、糖質制限といっても甘いものだけを制限すればよいという訳ではないのです。1日に必要な糖質の量は?  では、糖質をどのくらい減らせばよいのでしょうか。実は、糖質制限にはまだ明確な定義がないのが現実です。極端な方法をとることで、かえって体に悪影響を及ぼす可能性もあります。特にインスリンによる糖尿病治療中の方や、肝臓や腎臓の機能の悪い方などは、必ず医師と相談の上で行う必要がありますのでご注意ください。 そもそも、1日の糖質の必要量はどれくらいでしょう。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」からすると、必要量はおよそ260g/日と計算できます。しかし、体がどうしても必要とする糖質は100g/日であることも記されています。実際、白米のご飯1膳生活習慣病今、話題の糖質制限食とは

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