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2024.10.16
みなさん、食中毒は夏だけではありません! 食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、うち約7割はこれからの10月~2月に発生しています。この時期の感染性胃腸炎の多くはノロウイルスによると考えられます。ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、ヒトの腸管で増殖しておう吐や下痢、腹痛などを起こします。また、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため注意が必要です。特に子どもや高齢者は重症化を招き、吐いた物を誤って気道に詰まらせて死亡することがありますので注意が必要です。また、ノロウイルスの主な治療は対症療法に限られるので、予防対策が大切になります。
感染経路は、ほとんどが飲食物を介して口から病原体が体内に侵入する経口感染です。 主に、「①人からの感染」と、「②食品からの感染」があります。
患者の便や吐いた物から人の手などを介して二次感染する場合や家庭や施設内などで の飛沫などにより感染する場合などです。
感染した人が調理などをして汚染された食品を食べた場合や加熱が不十分な二枚貝などを食べることで食中毒が発生しています。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。 従って、家庭などでできる予防対策の徹底が必要です。特に食品管理や身の回りの衛生面に注意しましょう。
周りの人がノロウイルスによる食中毒の感染が疑われる場合、次の点に気をつけて対処しましょう。
感染した場合、発症までの潜伏期間は24~48時間です。感染し、この時間が経過すると症状が出てきます。 主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下)が主症状です。通常、これらの症状が1~2日間続いた後に治癒し、後遺症が残ることもありません。 また、健康で体力のある方は、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。 このように、健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどの免疫力の低下した人では重症になり、吐いた物を誤って気道に詰まらせて死亡することがありますので、特にご注意が必要です。
ノロウイルスの感染が疑われた場合は、直ちにかかりつけの医師や最寄りの保健所に相談してください。 現在は、ノロウイルスの抗ウイルス剤はないため、対症療法が行われます。 とくに、体力のない乳幼児や高齢者は脱水症状や体力を消耗しないように、水分と栄養補給をしっかり行うことが重要です。下痢止め薬は病気の回復を遅らせることがあるので、使用は控えるようにしましょう。
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